わたしたちについて
琉球大学では痛風治療薬であるコルヒチンの抗炎症作用に注目して、
別の病気への応用研究を臨床薬理学の植田教授が2016年から進めていました。
2020年のCOVID-19の世界的な流行をうけ、コロナへの治療効果についても
感染症・呼吸器・消化器内科学の金城助教と共に研究を進めています。
コルヒチンはイヌサフランという植物に含まれる成分で、
炎症を鎮める作用(抗炎症作用)があるために、古くはローマ帝国時代から痛風治療に
使われていた記録があり、現在も痛風や家族性地中海熱の治療薬として広く使用されています。
古くから使われてきたコルヒチンは、安心して治療に使用できる薬として効果が期待されています。
研究代表者
琉球大学大学院医学研究科 感染症・呼吸器・消化器内科学
助教 金城武士
共同研究代表者 琉球大学大学院医学研究科 臨床薬理学
教授 植田真一郎
より良い医療を目指した臨床研究へのご理解とご協力のお願い
コルヒチンのCOVID-19への治療効果を確認するため、
沖縄県内の方にご協力いただいて臨床研究を行うことになりました。
詳しくは【試験の概要について】をごらんください。
COVID-19について
COVID-19の治療は患者さんの年齢や持病の有無、
また症状の重症度(肺炎があるか、酸素投与が必要か、など)によって決まります。
治療が必要と判断された場合、重症度に応じて、ウイルスに対して直接作用するお薬(抗ウイルス薬)や
ウイルスによって引き起こされる過剰な炎症を抑えるお薬(抗炎症薬)などを投与します。
一般的には、酸素投与が必要な患者さんには抗ウイルス薬と抗炎症薬の両方を投与しますが、
酸素投与を必要としない患者さんには抗炎症薬は投与せずに経過を見ています。
この試験への参加について
ご自分のスマートフォンで以下ができ、参加基準を満たす方にお願いしています。
①アプリをダウンロードし、ブルートゥースが使用できる(スタッフがお手伝いします)
②メールで1回5分程度の症状調査に、試験期間中に回答できる(最初の14日は毎日、その後は28日目のみ)
参加基準
この臨床試験に参加していただくためには、いくつかの参加基準があります。
1 軽症の新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)患者
※現在は重症化因子のない方にも対象を広げています
2 以下の症状が 1 つ以上みられる方
鼻水や鼻詰まり、喉の痛み、息切れ・呼吸困難、咳、だるさ、筋肉やその他の痛み、頭痛、寒気、熱感、吐き気、嘔吐、下痢
3 同意をいただく時点で、18 歳以上の方
4 この他にもいくつかの基準がありますので、医師が基準に合うか確認します。